COLUMN

18歳からの漫画の描き方

vol.29

テーマとキャラクターの関連について

秋晴れです。

こんにちは。田中裕久です。今年は本当に雨が多かったですが、今日は秋晴れで大変気持ちがよいです。みなさんは楽しく創作をしているでしょうか? それとも、友達とどこか行楽に向かっているでしょうか? 家に閉じこもって原稿を描き続けていると、どうしても色々な考えが内向きに、後ろ向きになるので、たまには気分転換にお外に出て遊んでみるのも良いと思います。毎日だと、作業が進まないと思いますが。

ちなめば私も明後日月曜日に浅草に観光に行こうと思っています。いつも東高円寺の教室で文章を打ち続けていると、人がいるところ、人ごみが恋しくなります。だから、時々浅草の雷門とか、ディズニーランドとか、思いっきり混雑しているところに行くと「あ、僕も社会に属している」みたいな気持ちが生まれてうれしいです。

さて、今回のテーマは、「テーマについて」です。今回のコラムは主に18歳から20代後半の方に向けて書いているので、みなさんが描かれるジャンルは少年漫画・少女漫画が多いのではないかと思います。青年誌・女性誌などになってくると、テーマの作り方はまた別のアプローチがあるのですが、今回は少年漫画・少女漫画のテーマの作り方について考えましょう。

みんながすでに知っているテーマをそのまま描くと、ベタになる

みなさんはエンターテイメント漫画に「テーマ」は必要だと思いますか? 私は、12年間色んな考えの変遷を経て、やはりテーマは必要だと結論づけました。テーマがない作品というのは、やはりどこかとりとめがなくなってしまいます。
ただし、テーマづくりにはとても注意が必要です。一番大事なことは、「みんながすでに知っていることを、正面からテーマにすると、作品はたいていベタになる」ということです。

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